パリダカ参戦記

アフリカの砂漠は、予想以上に過酷だった…

第18回を迎えるパリダカは、「1996グラナダ〜ダカールラリー」として、1996年12月30日(土)スペイン南部の町グラナダ市内から雨の降りしきる中、四輪106台、トラック70台、二輪119台(計265台)が、ダカールの海を目指しスタートを切りました。

今大会は、スタート地のスペインを含め通過7ヶ国、総走行距離7,459kmと例年に比べ走行距離は短くなったものの、全コースの8割にあたる5,879kmが競技区域となり、このなかには山岳、砂漠、土漠、ジャングルとあらゆる悪路が用意され、多くの参加者を苦しめたものとなりました。

1月7日(日)ズエラット(休息日)にて

チームロータスクラブも日本人チームによる初の実践投入となった三菱RVR市販車改造部門仕様車と今回で3度目となる三菱パジェロ市販車改造部門仕様車の2台の競技車に加え、ロータスのお家芸である整備技術を引っ提げ、万全の体制で臨んだものの、最初の競技区域からグラダカの洗礼を受け、苦戦を強いられ続ける展開となりました。メカニックによるキャンプ地でのサービスも、毎晩明け方までおよびましたが、懸命な作業によって朝には車が完璧な状態に仕上がっていました。


1月5日(金)ズエラット〜アタールにて

2台完走を目指し、選手一丸となって奮闘を続けておりましたが、1月5日(金)難所の一つであったズエラット〜アタール間での砂丘群で236号車横川・倉田組が、ゴールまであと2日を残した1月12日(金)カイエ〜ラベ間で245号車中村・根本組が共にリタイヤとなり、残念ながら皆さんのご期待に応えることが出来ませんでした。結果としては、2台とも完走のは至らなかったものの、アフリカという大自然に挑み、過酷な状況下にもかかわらずロータスが培ってきた整備技術を存分に発揮できたことにより、その整備技術の確実性、信頼性を実証することができました。この技術は、全国1,700社のロータス店に活かされます。


ガス欠で立往生していたオートバイにガソリンを分ける中村・根本組
1月6日(土)アタール〜ズエラットにて砂丘群の中で朝を迎える
1月7日(火)果てしなく続くモーリタニアの砂漠地帯エルムレイシーティシットにて
他チームのトラブルにも積極的に対応したチームロータスクラブ

メカニックチーム(後列左より3人目)斉藤国弘選手(東京都支部・株式会社 京葉自工)

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